松下私について語ろう

松下洸平さん演じる私が好きすぎて、今季のスリル納めしてきちゃったというのに愛が募りまくって思い出しては切ない気持ちになるこの頃ですこんにちは！！

年末に見てから少し間が空いて1月のスリルミーに突入したんですけど、なんか松下私のキャラが結構変わっていて？？！！って感じでした。12月バージョンも好きだったけど、スリルミーっぽさが増してるというか（スリルミーっぽさとは）。

以下、レポというより松下私についてつらつら垂れ流してるだけの備忘録になります。

ここが違うよ1月の松下私

何がそんなに違うかというと、一言で言えば私のキャラが面倒くさい彼女化してたってことです。12月は幼馴染で面倒見のいいしっかり者だったのにー！

前は心配とか昔から一緒にいたことをうかがわせる友情っぽさとか、彼を見守る雰囲気さえ感じた私と彼の関係だったのが今回の松下私はとにかく彼LOVEでした。そしてその愛を惜しむことなくドンドコぶつけてくるし、中でも厄介なのはその愛情がちょくちょく"不安"という形で現れていることだなあと。なんだけど、劇中で彼に見せる言動ひとつひとつがラストの答え合わせになっているような、辻褄の合った私像だなと思いました。「彼と一緒にいたかった」という犯行動機が納得でしかなかったです。

冒頭のシーンから、待ち合わせに彼が来なくて時計を気にする様子もなんだか落ち着いてないし不安そうな表情をする松下私。珍しい鳥だったのかメモは真剣（笑）

 彼が登場し「何が面白い？鳥なんか見て」と話しかけられてから「待ってたよ」までの間がすごく長くて、彼とじーっと見つめ合いながら、え？夢じゃないよね？とお目目をぱちくりさせた後心の底から嬉しそうな、それはそれは可愛らしい笑顔を浮かべていました。

偉そうか？に対しても、「前よりちょっと…… ふふっ 大人っぽくなった」と、会話の途中に思わず笑みがこぼれちゃってて、あまりの再会の嬉しさに彼が時間に遅れたことなんてもう記憶から吹き飛んでいるに違いない。

でも「なぜ大学を移ったの？」の言い方とかと誘いを断られたときとか、悲しいとかではなく怒り半分不安半分みたいな怪訝そうな顔をするんですよ。声のトーンも1トーンダウンだし怖い。と思ったらそれ以外の時はきゅるるん笑顔に秒速で戻ってて、切り替えめっちゃ早いです。なんかこの時点で既に面倒臭そうな香りがします松下私。可愛いけど。

そして顕著なのは、1月の松下私はめちゃくちゃ彼に触ろうとするんですよ！ロマンチックファイアで階段に2人が座って歌うシーンでは彼のズボンの膝のところをずっと握ってるし（歌う彼を上目遣いで見つめるサービスつき）、スリルミーで「今度は僕の番だ」をスルーされて歩いていく彼のスーツの裾を引っ張って止めようとするし、彼にポンって肩を叩かれたらその手に触ろうとするし、拒否されたら避けられた手を名残惜しそうに見つめるし……。

ウワーー！！！かわいいーーー！！健気！！

（申し訳ありません取り乱してしまいました）

さて、これほどまでに松下私を不安にさせる柿彼はというと、隠れかまってちゃんな部分は少し減ってたかな？という印象。ベースは一緒なんだけどクールガイな感じになってました。心を開いていない的な意味で相変わらず友達は少なそうだけど、普通に人気ありそう。

が、しかし。この性格の微妙な変化が猛烈に悲劇を巻き起こしているというのに気付きました。例えば放火の次の日彼からは何の連絡もありませんでした…ってところとか、多分彼意地悪してたとかじゃなくてそれが彼にとってのスタンダードな連絡頻度だったように思える（笑）

対して松下私は連絡が来ないことに大層傷ついてるし、部屋に来て彼に会ったらめちゃめちゃ切なそうな顔で彼のことを見つめてるし…どっちもどっちすぎる。私の愛が重たいのは何となく見てわかるんですけど、いかんせん松下私の顔が捨てられた子犬のように切なくて…嗚呼…。ちなみに柿彼は気付いた上でスルーしてる節があります。

彼の部屋での超人の俺はこれでおやすみだに対する「よかった…」とか、じゃあここにいろってお許しをもらったときの「ありがとう」とか、言葉の端から滲むポワポワ感（何それ）。語尾にハートマークついてるよね？みたいな恋する乙女っぷりに、見てるこっちが叫びながら床を転げ回りたくなりました。

でも松下私、こんな感じで可愛くて健気ではあるけど弱気では決してないんですよね。というかむしろ強気。犯罪をした後もビビったり怖がったりするものの処理は冷静だし、意見はハッキリと彼の目を見て言って自分の要求もゴリゴリ主張してくる。なんなら計算高さや天才っぽさは12月より増してたような気がします。

そしてポイントなのは、柿彼は割と好意的に松下私に接してるってことです。福士彼のように何を言ってもガンスルーされるとかなら私に同情しちゃうんですけど、このペアはそうじゃない。

スリルミーでも何も感じてないことに対する深刻度合いが前より増してるように見える柿彼に対して、自分の要求をどストレートにぶつける松下私。いや柿彼すごい苦しそうな顔してるじゃん！見てあげてよ！しっかり僕の目を見てってお前もな！！という気持ちでした。

柿彼ってスリルを求め出したりニーチェに傾いちゃった要因が明らかにパパの愛不足だなと思うんですけど、そんな悩める柿彼に対して契約書突きつけてまで言うことを聞かせたのは本当にダメだった。「わかった お前に従う」と言う彼の表情はとても寂しそうで、ちょっと私に裏切られたようにも見えました。ええい松下私の鈍感め！！！

そして柿彼、松下私のサポートも全力です。子供を誘拐する前の「車で待ってろ」は心配するなと励ますように優しいし、サペリアーのラストに私を後ろから抱きしめる時は大切なものを見つめるような眼差し。私のメガネが見つかった後、ベンチに座って俯く私を心配そうに下から覗いて取り調べについて話す様子や、「一緒にいてくれたらいいのに」で抱きしめられた腕をほどく仕草を見ても、恋愛感情があるかは別として私のことを大事に思ってるのは間違いないでしょう。ええい松下私のど（以下略）

こんな感じて彼の気持ちには一向に気づかない松下私、公園で彼に最後に「お前は最低だ」と言われて1人残されたときの表情は完全にプッツンしてます。わかりやすいw

でもここ、彼も今まで結構優しかったのに絶対零度の「最低だ」で、明らかに私を傷つけようとして言ってるように聞こえました。えーん悲劇（ ;  ; ）

ざっくりとまとめると、

私のことを大切に思ってはいるけどクールな彼 × 彼のことが好きすぎる天才私

な2人でした。どうしよう地獄のような結末しか思いつかない。

正直途中までは、彼のことが大好きすぎる故に自己中なところのある松下私が招いた悲しい結末だなあ、くらいに思ってたんですが…。ラストで審議官に向かって言う「彼と一緒にいたかった」という台詞を聞いた時、今までにないくらい納得したんですよ！！ピーンと来たと言うか、コナンくんが真実に気づいた時後ろに弾丸みたいな線が走るのあると思うんですけど、まさにあんな感じ！（分かりづらい）

護送車のシーンで私が彼に言う「君を僕のものにするためだ。刑務所だっていい。わかってたろう？前からそれだけが望みだったって」って台詞があるじゃないですか。でも松下私からは猛烈に彼を手に入れたいとか独占したいとか認めて欲しいとか、そういう支配欲みたいなのってあんまり感じないんですよね。

そうではなくて、本当に松下私は彼と一緒にいたかっただけなんじゃないかな、と思うんです。すごくフワッとしてますが、松下私が目指した理想の場所は、契約書なんてあってもなくても関係なく、いつまでも彼と2人だけで過ごせる未来だったような。それなら「刑務所だっていい」ということなのか…。イヤそれはそれで怖いな。なんとなくですが、彼を手に入れたいというより彼が自分以外の誰かと関わるのは許せないみたいなタイプに見えました。めんどくさいな…

でも松下私が仕組んだ99年計画は彼にとっては立派な裏切りで、刑務所の中で彼を手に入れることは出来ても対等な関係で「一緒にいる」なんて絶対無理だと思うんですよ。それは彼の歌う「だがこれから君は 孤独だひとり」にも表れてるし、実際問題として彼は数年で刺されて死んでしまう。心理的にも物理的にもひとりぼっち残された松下私は、54歳までどんな気持ちで生きて来たんだろうか。"いつまでも彼と一緒にいれる"という事実は果たして松下私を幸せにしたのかな…

と、まあ考えれば考えるほど虚しくなる松下私ですが、やっぱりもう少し彼の気持ちに寄り添ってあげる姿勢があればこんなことにはならなかったのでは？と思わざるを得ないです。彼も私のこと嫌いなわけではなかったし。

いや…でも松下私からしたらずーーっと待ってた彼が帰ってきただけでなく、「お前がいなきゃダメなんだ」という何とも嬉しいお言葉をくれたり契約書を作って対等な関係になろうとか提案してきたり、好きのベクトルが変な方向に向いてもまあおかしくはないような気もする（なんなの）。というか松下私の可愛さや健気さにはそう思わせるだけの説得力があるんですよ…。私だけか…？

あ、あとそれ以外で松下私に謎に共感したくなる理由、"なんかそのへんにいそう"な雰囲気があるところだと思います。知識に偏りがありそうとか頭はいいけど性格に難がありそうとかそういう感じが一切無く、話し方や立ち姿も含めてスマートな感じで良くも悪くも普通。周りも彼としたことを知ったら「え、あの人が？」ってなりそう。

長々と書いた割には可愛いを連呼しているだけの偏りがすごい文章になってしまった（笑）中身スカスカ！！

東京公演が無事に終わり、残すは大阪と名古屋ですね。ハァー！行きたかったけど余韻に浸りつつtwitterに張り付きたいと思います。余韻っていうか後遺症ですねコレ

芸劇お世話になりました！夜すごい綺麗〜